JOINT BY JOINT APPROACH
身体は、
一つの関節だけで
動いていない。
Mobility × Stability × Movement
気になる場所だけではなく、
その上下にある関節まで見る。
Joint by Joint Approachは、 身体を「関節のつながり」から考えるための 一つのフレームワークです。
足首、膝、股関節、腰椎、胸椎、肩甲帯、肩関節。 それぞれの関節には異なる特徴があり、 複数の関節が協調することで 人の動作はつくられています。
Joint by Jointを理解するDEFINITION
Joint by Joint
Approachとは?
身体を、
「関節の役割とつながり」から見る。
Joint by Joint Approachは、 Gray CookとMichael Boyleによって広められた、 身体の動きを整理するための考え方です。
基本的には、 身体を下から見ていくと、 「比較的よく動くことが求められる部位」と 「動きをコントロールすることが求められる部位」が 交互に現れると整理します。
例えば、 足関節はMobility、 膝はStability、 股関節はMobility、 腰椎はStability、 胸椎はMobilityという考え方です。
ただし、 これは身体を二種類の関節へ完全に分けるためのものではありません。 実際の人の身体では、 どの関節にも可動性と安定性の両方が必要です。
MOBILITY / STABILITY MAP
動く。
支える。
つながる。
下の図は、 このページで従来から使用している Joint by Joint Approachの概念図です。 関節を単独で見るのではなく、 身体全体の連続性を見るための入口として使います。

CORE CONCEPT
MobilityとStability。
どちらも必要。
Mobility
関節が必要な方向へ 動くことのできる能力を指します。
単純に「柔らかい」という意味ではなく、 その動作に必要な範囲を コントロールしながら使えることまで考えます。
Stability
身体の位置や動きを 必要に応じてコントロールする能力です。
「固める」「動かさない」という意味ではなく、 動作の中で必要な範囲へ 身体を収める能力として考えます。
Mobilityだけでもない。
Stabilityだけでもない。
必要なのは、その両方。
JOINT MAP
下から見る、
身体の役割。
以下はJoint by Joint Approachで 一般的に整理される「主に重視される役割」です。 絶対的な分類ではありません。
足部
地面と接し、 身体を支える土台として 安定性やコントロールが重要になります。
足関節
歩く、走る、しゃがむといった動作で、 特に足首が前方へ動く能力が重要になります。
膝関節
曲げ伸ばしをしながらも、 脚の位置や方向を コントロールすることが求められます。
股関節
曲げる、伸ばす、開く、ひねるなど、 多方向へ動く能力を持つ関節です。
腰椎
腰椎も当然動きます。 ただし大きな動作の中では、 必要以上の動きをコントロールすることが 重視されます。
胸椎
身体をひねる、 上体を伸ばす、 腕を上げるなど、 上半身のさまざまな動作に関わります。
肩甲帯
肩甲骨そのものも動きます。 腕や胸郭の動きに合わせて、 適切に位置を変えながら コントロールされることが重要です。
肩関節
大きな可動域を持つ関節です。 肩甲帯や胸郭との協調によって 腕のさまざまな動きがつくられます。
IMPORTANT
この表を、
そのまま身体へ
当てはめない。
Joint by Jointは、
「ルール」より「考える順番」。
「股関節はMobilityだから柔らかくすればいい」 「腰椎はStabilityだから動かしてはいけない」 という意味ではありません。
例えば股関節でも、 動けることだけではなく、 その範囲をコントロールする能力が必要です。
腰椎も完全に固定されているわけではなく、 日常生活では当然動きます。
このモデルの価値は、 一つの部位だけに目を向けず、 隣接する関節まで含めて動作を整理しやすくすることにあります。
EXAMPLE / SHOULDER
例えば、
腕が上がりにくい。
肩が上がりにくいなら、
肩だけを伸ばせばいい?
腕を上げる動作には、 肩関節だけではなく、 肩甲骨や胸郭も関わります。
そのため肩に動かしにくさを感じても、 必要に応じて胸椎や肩甲帯の動きまで確認します。
Joint by Jointの考え方を使うと、 「症状を感じる場所」と 「動作を確認する場所」を分けて考えやすくなります。
EXAMPLE / SQUAT
例えば、
しゃがみにくい。
スクワットがしにくいなら、
脚の筋力だけを見る?
しゃがむ動作には、 足関節、膝、股関節、体幹などが 同時に関わります。
例えば足首が動かしにくければ、 身体は別の場所をより大きく動かして しゃがもうとすることがあります。
股関節が動かしにくい場合にも、 膝や体幹の使い方が変わることがあります。
COMPENSATION
身体は、
足りない動きを
別の場所で補うことがある。
それが必ずしも
「悪い動き」とは限りません。
人の身体は、 目的の動作を行うために さまざまな方法を選びます。
ある関節が動きにくければ、 別の関節を少し多く使うこともあります。
こうした動きを 「代償」と表現することがありますが、 代償そのものがすべて悪いわけではありません。
大切なのは、 その動きが今の身体や目的にとって どのような意味を持つのかを考えることです。
「正しい動き」を押しつけるのではなく、
なぜその動きを選んでいるかを見る。
HOW ESL USES IT
ESLでは、
Joint by Jointを
こう使います。
気になることを聞く
首、肩、腰、身体の硬さなど、 現在気になっていることだけでなく、 仕事や運動など日常の身体の使い方も伺います。
必要に応じて動きを見る
腕を上げる、 身体をひねる、 股関節を動かすなど、 気になる状態に関係する動きを確認します。
周辺の関節も考える
症状を感じる場所だけではなく、 Joint by Jointの考え方も参考にしながら 関係する部位まで視野を広げます。
その人に合わせて施術する
深層調整ストレッチやボディケアを 身体の状態と希望に合わせて組み合わせます。
ESL PHILOSOPHY
理論を守るために、
身体を見るのではない。
理論は、
身体を理解するための道具。
身体には個人差があります。
骨格、関節の形、 運動経験、仕事内容、 今までの身体の使い方。
同じ動きをしていても、 全員が同じ身体の状態とは限りません。
ESLではJoint by Joint Approachを含め、 一つの理論だけで身体を決めることはしません。
科学的に分かっていることと、 実際に目の前で起きていること。 その両方を見ながら、 現時点でより良い方法を考えます。
EXPERTISE
理学療法士・
トレーナーの視点を、
リラクゼーションへ。
ESLでは、 理学療法士・トレーナーの知識を取り入れながら、 姿勢・関節・身体の動きを確認する考え方を ストレッチプログラムへ反映しています。
Joint by Joint Approachも、 身体を考えるために使っている 一つのフレームワークです。
医療機関のように診断や治療を行うのではなく、 リラクゼーション・ボディケアの範囲で 身体について一緒に考えていきます。
RELATED
理論を、
実際の身体へ。
REFERENCES / POSITION
このページでの
Joint by Jointの位置づけ。
Gray CookとMichael Boyleの議論から広まり、 トレーニングや動作評価の分野で使われている 身体の見方の一つです。
身体の絶対的な法則としてではなく、 関節同士の関係や動作を考えるための フレームワークとして活用しています。
本ページは一般的な身体の考え方についての情報提供です。 痛みや症状の原因を診断するものではありません。